› 近江湖東 キラリ人 › 音楽 › 大橋 亮介

大橋 亮介【和太鼓演奏者】 大橋 亮介(おおはし りょうすけ)


今回は近江八幡市佐久間町にお住まいの、和太鼓演奏者の大橋亮介さんをご紹介します。

太鼓の演奏を始められたのは13才、中学1年生の時に安土町の町おこしで、和太鼓チームを結成するチラシを見られた時でした。軽い気持ちで参加し、叩いてみたらとても面白かったので、和太鼓チームに参加されました。お祭りで叩く太鼓のイメージしかなかったのですが、音楽として曲が叩ける新鮮さと、人前で思いっきり叩ける気持ち良さに、大橋さんはすっかり魅せられました。太鼓を叩くことが楽しくてしょうがない大橋さんには、週一回の練習が待ち遠しくて仕方ありません。高校生になると同時に、栗東に住まわれている指導者の所まで週に5日通われ、熱心に練習に没頭されるありさま。「自分が一番上手いと思っている生意気な奴でしたが、遠くまで通う事も練習も、全く苦になりませんでした」と話されます。専門学校を卒業後、大阪の和太鼓集団に入られた大橋さんは、来る日も来る日も練習に励まれました。ある時、保育園から太鼓の指導の依頼が入ります。最初の1年はチーム全員で指導に当たりましたが、以降4年は大橋さんが一人で担当されました。「初めて教える子供達の指導は、本当に大変でした。20才の僕にとっては、子供達は宇宙人みたいに初めは感じていました」と笑われます。 指導の勉強をしながら、子供達に根気よく接していると、子供達の演奏にも成果が出始めたのです。「振り返るとこの時の経験が、指導者としての基盤になったと思います」と話されます。同年代の好き寄りチームで出場された演奏会で、大橋さん達の自由な演奏を聴かれ、和太鼓の指導の依頼が入ったのです。

「6年間4つの子供園で、月2回のペースで指導させてもらいました。子供達が楽しそうにしているのが嬉しいんです」と大橋さん。現在も地元の保育園で指導するほか、安土の文芸の郷で、シニアから子供までの30名規模で『ひむれ和太鼓教室』を開催され、和太鼓演奏の後継者育成に励んでおられます。気軽に覗いてみて下さい。

京都を中心に活動している『色彩打楽うちなハレ』という和太鼓集団で演奏活動されている大橋さん。和太鼓・笛・鉦等を使った伝統的な演奏だけで無く、人々の心を“ハレ”にする演奏をされています。「何も決めずに譜面だけで演奏する事もあります。地打ちを聴きながら息づかいや目を合わせて、一切の制約条件なしで見せる演奏をするんです」と話されます。四季に合わせ、年4回の自主演奏会を開催されています。依頼があれば、何時でもどこでも、イベントでも演奏してくれます。

また、2年前から始められた『近江八幡和太鼓フェスティバル』を企画・運営され、県内の6チームとゲストを招いて、和太鼓の普及にも力を注いでおられます。今年も8/27日曜日14時~17時まで、文芸セミナリヨで『第3回近江八幡和太鼓フェスティバル』を開催されますから、是非とも見に行ってくださいね。

「ドンと一発、笑顔をつなぎ、心をつなぐ」このキャッチフレーズと共に、太鼓を通してたくさんの人が幸せになる活動を、カッコイイあこがれの存在として続けて欲しいものです。



大橋 亮介大橋 亮介大橋 亮介