› 近江湖東 キラリ人 › 音楽 › 今泉 典賢

【音楽】 今泉 典賢(いまいずみ のりやす)

今回は東近江市阿弥陀堂町にお住まいの、ロックミュージシヤン今泉典賢さんをご紹介します。クラッシックギターを弾かれていたお父さんと、茶道、華道の先生をされていたお母さんに育てられた今泉さん。音楽との出会いは、「ピアノを習いたい」と言い出した保育園児の時でした。しかし…、バイエルも終了できず1年で挫折!その理由は「女の子ばかりで恥ずかしかった」と…。今でも今泉さんは、意外にシャイなんだそうです。アイドルの歌マネにハマリながらも、洋楽を聞くようになり、ブリティッシュロックに感銘を受けられました。

ここからが今泉さんのすごい所。高校に入ると、いきなり憧れていたバンドをつくられました。担当楽器は、…なんとキーボード!?ろくに弾けないまま活動を始め、ついには学園祭でデビューする腕前になられたそうです。ビックリしますよね。やっぱり、1年間のピアノ教室はムダではなかった!?バンドのカッコ良さを実感された今泉さんは、エレキギターを買って東京へ。そこでも学生仲間を募って新たにバンドを結成。今度はヴォーカルを担当です。この時期は目立った活動はなかったそうですが、オリジナル曲づくりの毎日だったそうです。どんな曲ができたんでしょうね???

28才でお父さんの家業を継ぐべく帰郷されましたが、仕事もそこそこ、同級生がメンバーになっていたバンドに参画されます。そして、たいして上手くもないギターの担当になられます。しかし、ここからが凄い!毎日、仕事以外はギターの練習をされたのです。音楽に合わせて5~6時間も、来る日も来る日もです。おまけに、京都まで週1回のハンド練習に出かけられるのです。壮絶でしょ!何がここまでさせたのでしょうか?「音楽が好きだから」そして、「バンドをやっている以上、仲間に迷惑はかけられない」と今泉さんはおっしゃいました。バンドはカッコイイという成功イメージと、責任感に支えられたのですね。これから8年間、京都を拠点にバンド活動を続けられ、拾得や礫礫(たくたく)などのライブハウスで演奏されたそうです。多い時は150人ものお客さんが立見で入られたとか。そこで対バン(各バンドが競い合うこと)して、どれだけバンドとしての一体感やノリをだせるか?お客様をどれだけノセるか?自分達以外のバンドのファンをどこまでノセられるか?などをバンドの醍醐味として楽しむそうです。「どんな時でも自分達が楽しんでいれば、お客さんは楽しんでもらえる。でも、自分達が楽しい振りをしている時は、空回りしている」と、ライブの難しさも話してもらえました。一番の思いでは、80年代に活躍したロックグループ、THE ROOSTERS(ザ・ルースターズ)の花田 裕之(はなだ ひろゆき)さんの前座で演奏できたステージだそうです。ファンだった人の前座なんて、大感激だったでしょうね。

ところで、奥様もバンドガール?ベーシストだったそうです。今まで一度だけ、友人の結婚パーティーで一緒に演奏したことがあるそうです。勿論、ロック。けれど二度と夫婦では演奏したくないらしいのですが…。その理由は「喧嘩になるから」。ロックに対する思いは、どこまでも熱いですね。こんな今泉さんですが、「好きが義務感になった」と一昨年の春にバンド活動をやめられました。現在は仕事に社会貢献活動にと、自分の活躍の場を見つけられたのでしょうかね?いつも一生懸命な今泉さん。「これからギターや楽器を演奏できたらいいのに」と思っている皆さんへのアドバイス。「始める時期は関係ない。いつでも遅いことはありません」